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沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上)

沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上) 山崎 豊子
沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上)
山崎 豊子
定価: ¥ 1,785
沈まぬ太陽〈4〉会長室篇(上)
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カスタマーレビュー

著者会心の傑作!
企業の利益優先と人間性の欠如は現在も多くの人命を奪っている。
JR脱線事故、安曇野の観光バス事故、多くの長距離トラックの事故など上げたら数限りなく出てくると思う。
20年前に警鐘とも言える事故を経験しながら、この国はどうなって行くのかと不安になる。

刑罰的人事を描いた1―2巻での企業の腐敗、人道の欠如は520人を人柱にする大事故に発展した。
著者は見事な取材で、3巻にあの忘れてはならない未曾有の大事故を立体的に描ききり、当時報道されきれていなかった事実をも描いている。
この4巻では、うわべだけの謝罪をすませ、のうのうと私欲をむさぼる、役人的特殊法人と言う”お役所”と改革に立ち上がる人々の戦いが始まった。

この巻では個人的に組合活動をささえる家族たちに頭が下がり、事故現場に一周忌に集まった遺族たちの叫びに涙した。
人が良心を取り返し、金銭意外に人生の目標を持たなければ、事故の本当の解決は遠いのではと思う

この事件を知らない若い世代の方にも是非読んでいただきたい作品であり、その際”クライマ−ズハ-横山秀夫”も一緒にお読みいただけましたら、この事件の社会的影響がより理解できるはずです




こんなことが日本社会で行なわれていたとは・・・
ここまで日本社会が腐っているのかとまざまざみせつけられたことはない。
この話ははるか昔のことだが、いまだに同じようなことが行われていて、
特殊法人を民営化するのに断固として反対する族議員や、
公共事業の利権をむさぼる政治家・官僚・企業の実態をみるにつけ、
ほんと日本はどうしようもない腐敗に満ちた社会なのだということを、絶望的に思い知らされる。

ただ最後に社員の告発によって、その腐敗の一端が暴かれるものの、
それを突き詰めていくと、前総理大臣の金稼ぎにまで及んでしまうことを考えると、
捜査が進んだところで、いかようにも圧力をかけ、腐敗を闇に葬ってしまうことができることを考えると、
日本社会に正義はないのかとまたも絶望感を覚える。

この本を政治家・官僚・企業は読んで悔い改めるべきだと思う。

愛読書
実際、一度友人に借りて感動し、
どうしても自分の本棚に仕舞っておきたくなった書籍です。
全5巻を2回通り読んだことになります。
5巻で一つの物語である為、
各巻ごとの評価、というものは出来ません。
ノンフィクションであることで疑いなく沁み込んでくる内容。
疑いはないが信じられない現実が1ページごとに紐解かれていきます。
傑作です。

利権を貪る魑魅魍魎
 堂本社長の退任後、荒れはれた国民航空が露呈したいま、後任者の人選は難航していた。そんな中、白羽の矢が立ったのは関西紡績の国見会長であった。国見会長は固辞したものの「2度目の招集」と思い、引き受けることに。
 まずは、「空の安全」を確立すべく、分裂していた労働組合の統合を図る。しかし、労務に明るい国見会長が閉口するほど、労働組合の分裂はこじれていた。そのため、会長の手足として働くべく会長室が創設され、国民航空労組の前委員長である恩地が抜擢される。そして、恩地がみたものは金、利権にうごめく会社上層部たちの姿であった。


会社組織への希望なのかもしれない
この巻で、主人公・恩地は、陽の目を見ることが出来た。
著者・山崎氏がどういう思いで書いたのかは知らないが、黙々と努力を重ねていれば必ず見ていてくれる人がいる、と言う強いメッセージに思えた。
それくらい、サラリーマン諸氏には、不遇に耐え続けている方もいらっしゃるのではないだろうか。

そんな思いを持って、この巻の恩地を追うと「やれやれっ!」とつい気合いが入って、読んでしまう。
朝を迎えてしまったときの後悔と、読み終わったときの清々しさは、何とも言えない。
今も現実にこういう体制のまま残っている会社組織で働く人には、元気の素になるかもしれない。

ただ、作品としては、微妙に押しが足らない感じがしたのは気のせいだろうか。
政治が絡んでくる部分なので、何でも有りを作りやすい環境と感じてしまう私のせいだろうか。
下巻(第五巻)に期待。

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