白い声〈下〉 (新潮文庫)
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白い声〈下〉 (新潮文庫) 伊集院 静 定価: ¥ 500 |
カスタマーレビュー
キリスト教
私はクリスチャンなのですが、このヒロインは、読んでいて全くそのように思えず最後まで違和感を感じたまま終わってしまいました。
信仰は精神面なので作家自身が知らなければそれは書けないものだと思いました。
三浦綾子さんの本は痛いほどこちらに通ずるものがあります。
ただ伊集院さんの描写はさすがですね!自分が外国を旅をしているように頭に風景が浮かびました。
純粋さ
簡単に話の内容を説明すると、カソリック信者の美しい女性がアンチカソリックの問題のある男性を追いかけ、救うと言うような話。長い話なのでうまく要約するのは難しいです。
僕はこの話を読んでいて、主人公である玲奈に少なからぬ苛立ちを覚え、野嶋にはある一種のシンパシーを感じました。玲奈の純粋な想いが野嶋を救うという筋のはずが、本当に純粋だったのは野嶋なのではないだろうか?と思ってしまいました。
玲奈も野嶋も人間らしくないというのが一つの仕掛けなのでしょう。そして、巡礼と言うイベントを超えることによって、玲奈の持つプラスの人間らしくなさと野嶋が持つマイナスの人間らしくなさが巧い具合に混ざり合って人間らしい人間を創りだしたのではないでしょうか?
題名の「白い声」これは「人間」の声です。本当に神聖なのでは神などではなく、「人間」なのです。高潔さを持ち、汚さを持つ「人間」こそが本当は神聖なものなのではないでしょうか?
そういった意味ではこの本は宗教を否定するものなのかもしれない。
伊集院静デビュー
伊集院静を初めて読んでみた。なんだろう、あまり面白い小説ではなかった。カトリック信仰というテーマが途中でどこかへ行ってしまったし、主人公の女の子もなんだかなあ、と思う。
後半のスペイン巡礼は、まさか、まさか、このまま終わってしまうんじゃないだろうね、と思ったらそのまま終わってしまったです。
救いを求めた果てに。
表紙と帯のコピーに惹かれて何となく手に取った小説。
いざ読んでみたら、「こんな出来事は有り得ない」といったような
設定や展開がいくつもあるので、少なからず違和感を感じましたが
逆に「有り得ない」ような物語だからこそ最後まで読むことが
出来たのだと思います。
フィクションだからこその醍醐味、といったところでしょうか。
後半(下巻)の舞台は日本からスペインに移ります。
スペインへはまだ一度も行った事がないので、イメージが掴みづらいと
思っていましたが、物語を読んでいると自分もその場所にいるような
感覚になりました。特にスペイン巡礼の部分は個人的に好きなところです。
読んでいたら自分も巡礼に行ってみたいとさえ思うようになりました。
(生半可な気持ちでは無理だと思いますが・・・)
最後に、野嶋は救われたのか、否か・・・。
少なくとも、玲奈と共に巡礼をしていた時の彼は救われていたはずです。
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