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不毛地帯 (1) (新潮文庫)

不毛地帯 (1) (新潮文庫) 山崎 豊子
不毛地帯 (1) (新潮文庫)
山崎 豊子
定価: ¥ 860
不毛地帯 (1) (新潮文庫)
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カスタマーレビュー

企業小説の旗手
 山崎豊子のマスターピースの一冊。この本を読んで 商社に憧れ、入社した方も多いと聞く。

 モデルが 先日亡くなった瀬島龍三である点は 有名すぎるほど有名だ。但し 本書が書かれた1970年代後半は まだ瀬島自身は伊藤忠商事に在籍中だ。後の土光臨調の前であることは知っておくべき歴史だと思う。
 つまり 山崎がモデルとした瀬島は まだ商社という舞台で活躍されていた時代だったのだ。従い もし 山崎が本書をもう少し後に書いたとしたら 違った主人公の活躍もあったのかもしれない。

 企業を舞台として書かせると 山崎というお方の右で出る人は余り居ないのが現状かもしれない。本書に加えて「華麗なる一族」「沈まぬ太陽」と 山崎の代表作を書き出していると ますますその感は強くなる。
 企業小説というと ともすると安っぽく見られがちだが 山崎の各著作から立ち上る香気は純文学の域に達している。

 是非 山崎を超える企業小説を読んでみたいものだ。


シベリア抑留篇
瀬島龍三がモデルということで発表当時も話題になったと思われる作品。中学生の頃父に「世の中の勉強になるから読め」と言われて読んで以来四半世紀ぶりに手に取りました。本作を初めて読んだ昭和50年代はまだ戦後30年程度で、戦争の記憶も遠い昔のものではなかったことが思い出されます。

さて、肝心の内容はと言えば、一巻は「シベリア抑留篇」とでも呼ぶべきか。今となってはもう語る人も少ない旧ソ連による日本軍将兵の抑留と強制労働の描写に改めて衝撃を受けました。

山崎豊子氏のリサーチ力、そしてそれをエンタテインメントとしての小説に高める構成能力や創作力にはいつもながら脱帽です。


この一巻目がすべて
最後まで飽きさせない著者の筆力はすごい!の一言。
ただ主人公の生き方に憧れる一方、副社長の里井の人間としての弱さに惹かれるのは俺だけか?
なんにしても一巻目のほとんどを費やしたシベリア抑留生活のすさまじさは想像を絶するものがある。
先に投稿された方も記しているように昭和20年で終戦した、という一つの事実だけで戦争を語っては
いけないことを知らしめる一冊

ビジネスマン必読
尊敬する先輩から強力に薦められ、一気に読了したその年に、壱岐正のモデルとされる瀬島龍三氏の訃報に接し感慨深いものがありました。(2007年9月4日永眠)
小説として美化されたものであることを差し引いて評価されなければならないが、人間としてのスケールの大きさを感じます。

・大本営参謀でありながら11年間のシベリア抑留
・信念を通す・礼儀正しい。上司に妬まれるが、部下には慕われる
・繊維商社の総合商社化
・次期戦闘機をめぐる防衛庁商戦
・自動車会社の資本提携を仲介
・石油争奪戦

私の死んだ父も、ロシア人を信用するなとたびたび言っていましたが、シベリア抑留の所を読んで本当に腹が立ちました。まともな裁判も無く判決を下し強制労働させる。囚人や捕虜は単なる労働力であって人間扱いされていません。

また、一番面白かったのは、最後の石油の巻、そして感動のラスト。
フィクションとノンフィクションを織り交ぜながら、一気に読ませる作品です。

昭和48年から昭和53年まで連載された小説で、時代はやや古いのですが、本質は少しも古びず、むしろ現在こそ、こうしたリーダーシップの重要性は高まっており、ビジネスマンには一読の価値ありと確信します。

元軍人の壱岐正は
11年のシベリア抑留から帰還し、2年浪人後、
なぜか関西の商社大手の近畿商事に就職することに。

話は壱岐が近畿商事に入るところから始まるが、
途中で、壱岐の長い回想が入る。東京裁判のソ連側証人に
たたされ、その後戦犯扱いにされ、強制収容所を盥回し
にされる。。。そこで、また現在に戻ってくる。
そして、また回想。といった感じで。

過去と現在を行き来するのは、
山崎豊子は沈まぬ太陽とか大地の子でもやってたけど、
うまいですね。ドラマみたいだと思います。

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